500hPaトラフ

(温帯)低気圧が猛烈に発達すると気象庁が警戒を呼びかけていますが、

温帯低気圧が発達するかどうかを見極めるポイントの1つに500hPaトラフの位置があります。

500hPaトラフと言うのは、いわゆる上空の気圧の谷。

等高度線が↓このようになっているところです。

またキタナイ絵ですイマセンw

南側に凹んでいる部分がトラフ(谷)です。

トラフを結んだものがトラフライン(谷線)。


(逆に北側に凸になっている場合はリッジ(尾根)と呼ばれます。)



500hPaのトラフが地上低気圧の中心よりも西側にある場合、
温帯低気圧は発達傾向にあります。



さて、温帯低気圧が発達すると発表されている明日の予想天気図。

(上:500hPa高度、渦度24時間予想(極東)、下:地上気圧、降水量24時間予想(極東))
(初期時刻12/2午前9時、予想時刻12/3午前9時)
(いずれも気象庁HPより引用、加工なし)

上が500hPa、下が地上。

地上気圧予想図で「L」が地上低気圧の中心。(この図では日本付近の「L」は1箇所ですが、南岸にももう1つあります)

どうでしょう?

500hPaトラフの位置は地上低気圧の中心の位置に比べてどちらにありますでしょうか?

結論を書くまでもなく、明らかですねw。

温帯低気圧が発達するかのポイントは他にも暖気寒気の移流、上昇流・下降流など、
いくつかありますが、それはまたそのうち。

このように、気象庁が予想、発表した天気の裏付けをある程度自分で確認できるようになると、面白いものですw。


それはさておき、荒天にはご注意を。