850hPaの気温

以前書いた通り、850hPa(上空約1500m)の気温で、平地で雪となる目安は−6℃。

しかし、この南岸低気圧では−3℃程度でも平地で雪になる可能性は十分にあります。

その理由は、前線を伴っていることにより上空に転移層があるから。

転移層とは上空の前線帯にあたり、気温の逆転層や等温層が見られるところになります。

逆転層とは、高度が高くなるほど気温が高くなっている層。

等温層とは、高度によらず気温が(ほぼ)等しくなっている層。

このような層があると、気温減率が小さくなって、850hPaが−3℃程度でも地上で2℃以下にまで下がり雪となる可能性があるわけです。

明日9時の850hPa数値予報天気図では、ちょうど関東南部に−3℃のラインがあります(沿岸部は外れています)。

さて、どうなるでしょうか。